あなたは「家屋調査」というものをご存知でしょうか?
一見警察用語やマルサ用語のように聞こえますが、建物表題登記に必要なものです。
今回は「家屋調査」について初心者でもすぐにわかるように詳しくご紹介させていただきます。
建物表題登記の為の「家屋調査」とは?(建物表題登記の申請人や代理人が行なう)
こちらの「家屋調査」の目的は、建物表題登記を申請するための書類を作成するために行います。
「家屋調査」を行うのは建物表題登記をする申請人や代理人です。
◇「家屋調査」の内容
①家屋の外回りの寸法を全て測定する
②複数階建てであれば、上の階も全て測定する
③建物の種類、構造、屋根の種類を確認する
④建物の敷地の境界を調べる
⑤建物から敷地の境界までの距離を3ヶ所以上測定する
◇「家屋調査」の時に準備するもの
・巻尺テープ(測定用)
・筆記用具(測定した後の配置図を描くため)
◇「家屋調査」の時の注意点
・建築確認書を参考に測定する(ただし実測した方を申請書には記載する)
・誤差は数センチ、十数センチ以上はNG
・柱芯など建物表題登記の申請に必要な情報は一度詳しく法務局に確認してから「家屋調査」は行った方が良い
また建物表題登記の申請を行った後に、法務局の方からも書類の確認のための「家屋調査」が一度きます。
問題があれば、速やかに図面や書類を修正、補正されてください。
一般的な「家屋調査」とは?(市町村役所が行なう)
「家屋調査」といってもいろんなものがあります。こちらでご紹介するのは所轄の市町村役所が行なう一般的な「家屋調査」です。
こちらが行なう目的は「固定資産税の算出のための家屋調査」です。
新築でその建物が建った時に1度だけ、所轄の市町村役所の職員が3人以上でやってきて測定や確認を行います。
◇市町村役所が行なう「家屋調査」の内容
①固定資産税の説明
時間にして約20分ほど「固定資産税」の考え方や計算式を職員が説明します。
②建物が使っている資材を測定と確認
外壁、内壁、屋根材、基礎部、建具、押入の材料など建物に使われている全ての資材と面積などを測定、確認します。
③建物で使われている設備を確認
こちらは建物で使われているキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面化粧台、床暖房、浴室乾燥機など設備全てを確認します。
これらを全て測定、確認することでその建物の「固定資産税」を算出します。
こちらは淡々と行われてあっという間に終わります。
ただし法務局の検査員のように詳しくはないので、建物表題登記を申請してそちらを基準に「固定資産税」を算出してもらった方が正確です。